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指数インパクトの大きい値がさ株に振らされる展開が続く

発行済 2018-06-07 08:37
更新済 2018-06-07 08:40
指数インパクトの大きい値がさ株に振らされる展開が続く
 7日の日本株市場は引き続きインデックスに絡んだ売買を中心に、こう着感の強い相場展開となろう。
6日の米国市場では貿易摩擦への楽観的な見方が広がり、NYダウは346ドル高と大幅に上昇。
ハイテク株への物色も続いており、ナスダック、SOX指数も堅調だった。
この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の22750円となり、これにサヤ寄せする格好から、買い先行の展開となろう。
円相場は1ドル110円台を回復していることも安心感につながりそうだ。


 ただし、インデックスに絡んだ売買が中心になりやすく、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりやすいだろう。
指数インパクトの大きい値がさ株に振らされる展開が続くとみられる。
一方で昨日下げの目立っていた中小型株については、自律反発は意識されるものの、底入れからの反転は期待しづらく、次第に戻り待ちの売り圧力が意識されてくることになりそうだ。


 先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、明確な方向感は出難くい需給状況であろう。
来週には6月12日で調整中の米朝首脳会談の開催が予定されているため、これを見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。
市場はリスクオンに向かう一方で、会談内容次第では出尽くし感にもつながると考えられ、いったんは利益確定からポジションを圧縮する流れも意識されるところである。


 中小型株には機関投資家の資金流入は限られ、値ごろ感からの押し目買いが期待しづらいなかで、個人主体による利食いの流れが強まっている面もある。
そのため、目先は中小型株優位の相場展開は期待できず、メジャーSQ通過後も先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況が続こう。

(村瀬智一)

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