[20日 ロイター] - カリフォルニアなど米18州の司法長官は20日、韓国の現代自動車と同社傘下の起亜の自動車について、他車の基準に比べて防犯機能が劣っているため盗難に遭う可能性が高いとして、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)にリコールを要請した。
警察や州当局のデータによると、現代自と起亜の自動車は米国の多数の都市で盗難車に占める比率が大きくなっている。近年は大部分の車に業界基準の盗難防止装置が組み込まれているが、一部の韓国車は盗難防止装置であるプッシュスタートボタンやイモビライザーが装着されていない。
カリフォルニア州のロブ・ボンタ司法長官はNHTSAに宛てた書簡で「起亜と現代自動車は両社の車の多くに標準的な防犯装置を取り付けておらず、それによって車の所有者と一般市民を危険にさらしている」と訴えた。
現代自と起亜は連邦政府が定める盗難防止基準をクリアしていると反論した。
現代自と起亜の車については米国での盗難の報告が他のメーカーに比べて2倍近くに達するとの統計もある。