[27日 ロイター] - 英国の資産運用大手シュローダーは27日、6月末時点の運用資産は7261億ポンド(9400億ドル)と、12月末の7375億ポンドから減少したと発表した。投資家心理の悪化と市場のボラティリティーを理由に挙げた。
営業利益は3億4140万ポンドと昨年下期の3億1610万ポンドから増加したが、前年同期の4億0690万ポンドからは減少した。上期は57億ポンドの純資金流入となった(合弁事業と関連会社を除く)。
ジェフリーズのアナリストは「十分良い」結果だったと評価したが、株価は序盤の取引で横ばいとなっている。
同業のセント・ジェームズ・プレイスは10%安、ジュピター・ファンド・マネジメントは14%高。
セント・ジェームズ・プレイスは上半期の純利益が減少した。英国の投資家にとって困難な時期に34億ポンドの純流入を記録したと述べたが、JPモルガンのアナリストは市場予想を下回る水準と指摘した。
ジュピターは運用資産が2%増の514億ポンドとなった。機関投資家の需要を背景に2300万ポンドの「小幅な」純流入だった。
同社は1株当たり3.5ペンスの普通配当に加え、2.9ペンスの特別配当を行うと発表した。ピール・ハントのアナリストは「予想より良い」との見方を示した。