[ベイルート 24日 ロイター] - 関係筋によると、レバノン中央銀行は24日、金融機関を通じた送金に適用される通貨レートを、公定為替レートより58%レバノン・ポンド安となる1ドル=3625ポンドに設定した。
銀行取引や輸入取引などにかかるレバノンの公定為替レートは1997年以来1ドル=1507.5ポンドに据え置かれている。
銀行関係者によると、中銀は固定レートから距離を置きつつあり、今回もそうした動きの一環とみられている。銀行筋は、公式発表はないものの、これは事実上の通貨切り下げに相当すると指摘した。
レバノン・ポンドの実勢レートは、昨年10月に大規模な金融危機が発生して以来、大幅に下落している。