[チューリヒ 13日 ロイター] - スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)は13日、監督下にある銀行と保険会社の状況を注視していると表明した。米銀行2社が破綻し、さらなる波及を食い止めるために米当局が預金保護に動いたのを受けた措置となる。
FINMAは声明で「FINMAは米国のシリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー・バンクに関する報道に留意し、状況を注意深く監視している」と表明。「FINMAは、監督下にある銀行と保険会社から懸念される金融機関への直接および間接のエクスポージャーを評価している」とし、「連鎖するリスクと波及の可能性を早い段階で見極めることを狙いとしている」と説明した。
FINMAは、影響を受ける可能性のある監督下の金融機関と連絡を取っているとしたが、具体的な金融機関名や講じる可能性のある措置については言及を避けた。
バイデン米大統領は13日、シリコンバレー銀行とシグネチャー・バンクの破綻による銀行危機への対応に必要なことは何でも実施すると言明した。破綻を受け、米規制当局は緊急措置に踏み切らざるを得なくなった。
FINMAは監督下の金融機関のリスク管理と、さまざまなシナリオへの対応に焦点を当てて活動していると説明した。