[東京 15日 ロイター] - トヨタ自動車 (T:7203)は15日、グループも含めた国内にある15の全完成車工場で生産調整を6月も実施すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う新車需要の落ち込みに対応する。全工場で毎週金曜日を非稼働とするほか、一部の工場では追加で数日間、稼働を取りやめる。4ー11日間の停止となる。同社は4月、5月も生産調整を行った。
6月の生産調整によるトヨタ車の減産規模は当初計画の約4割減に相当する約12万2000台となる見込み。
生産を11日間止めるのは、トヨタ自動車東日本の岩手工場(岩手県金ヶ崎町)第1ラインと岐阜車体工業(岐阜県各務原市)の第2ライン。岩手工場の第1ラインでは小型車「アクア」やスポーツ多目的車(SUV)「C―HR」、岐阜車体の第2ラインではバス「コースター」を生産している。
ハイブリッド車「プリウス」などを生産する堤工場(愛知県豊田市)は8日間、高級車ブランド「レクサス」の車両などを生産する田原工場(愛知県田原市)第1ラインは7日間、生産を取り止める。
SUV「ランドクルーザープラド」などの生産を請け負う日野自動車 (T:7205)の羽村工場(東京都羽村市)の第1、2、4ライン、トヨタ自動車東日本の岩手工場第2ラインと大衡工場(宮城県大衡村)、トヨタ車体の富士松工場(愛知県刈谷市)第2ラインは6日間、生産を停止する。
田原など3工場の計5ラインでは、通常の昼夜2シフト体制から昼のみの1シフト体制を最長で8月まで続ける。