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ユーロ週間見通し:弱含みか、ラガルドECB総裁の発言内容などが手掛かり材料に

発行済 2020-09-05 15:00
更新済 2020-09-05 15:21
© Reuters.  ユーロ週間見通し:弱含みか、ラガルドECB総裁の発言内容などが手掛かり材料に

■弱含み、ECB高官がユーロ高けん制今週のユーロ・ドルは弱含み。

米国金利の先高観は一段と後退し、ユーロ・ドルは一時1.2011ドルまで買われた。

しかしながら、欧州中央銀行(ECB)高官がユーロ高をけん制したことや、ユーロ圏の7月小売売上高は市場予想を下回ったことから、週後半はリスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが優勢となり、ユーロ・ドルは1.1781ドルまで売られる場面があった。

取引レンジ:1.1781ドル-1.2011ドル。

■もみ合いか、ECB追加緩和への思惑残る来週のユーロ・ドルはもみ合いか。

9月10日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会では、政策金利などは据え置きとなる公算。

ただし、ラガルドECB総裁の会見で追加緩和策の拡大やユーロ高について言及した場合、ユーロ売り・ドル買いが強まりそうだ。

予想レンジ:1.1730ドル−1.1930ドル■伸び悩み、ECB高官の発言内容を嫌気今週のユーロ・円は伸び悩み。

一時127円08銭まで上昇後、125円台前半まで売られる展開となった。

欧米景気回復への期待でリスク選好的なユーロ買い・円売りが先行したが、レーン欧州中央銀行(ECB)理事が「ユーロ・ドル相場は金融政策から生じることを認識することが重要」と指摘したことから、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りは縮小。

米ドル・円相場はやや強い動きを見せたものの、ユーロ・円の上げ幅も縮小した。

取引レンジ:125円29銭−127円08銭。

■弱含みか、ラガルドECB総裁の発言内容などが手掛かり材料に来週のユーロ・円は弱含みか。

欧州中央銀行(ECB)は9月10日開催の理事会で政策金利据え置きを決める見通し。

ラガルド総裁会見でユーロ高のけん制や追加緩和策の拡大などに思惑が広がれば、ユーロ売りに振れやすい展開となりそうだ。

ブレグジットで英国との通商協議に先行き不透明感が広がり、欧州通貨売り流れとなればクロス円の下げを主導する見通し。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント・8日:4-6月期域内総生産確報値(改定値:前年比-15.0%)・10日:欧州中央銀行理事会予想レンジ:124円00銭−127円00銭

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