[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で、日経平均は155円45銭安の2万7665円98銭と3日続落した。前日の米国株式市場の下落や日銀短観の悪化が嫌気され、安く始まった後も下げ幅を拡大し一時400円超安となった。売り一巡後は米雇用統計を見極めたいとのムードが広がり、マイナス圏での小動きに終始した。
日銀が発表した3月短観は、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス14と7期ぶりに悪化した。原材料高や部材の調達難が景況感の悪化につながった。非製造業DIもプラス9と、コスト高や新型コロナウイルスの感染再拡大で7期ぶりに悪化した。
日経平均は寄り付きから安く、一時421円95銭安の2万7399円48銭まで下落した。米株安や日銀短観の悪化が市場の重しとなった。後場に入ると、外為市場でのドル高/円安進行が追い風となり83円12銭安の2万7738円31銭まで下げ幅を縮小したが、円安一服後はもみあいが継続した。
市場では「3月下旬の株価急上昇の反動で、利食い売りが入りやすい水準。週末要因や米雇用統計前の様子見ムードも重なり、全体的にさえない動きとなっている」(国内証券)との声が聞かれた。
TOPIXも3日続落し0.11%安の1944.27ポイント。東証1部の売買代金は2兆8935億6400万円。東証33業種では、海運業、石油・石炭製品、鉄鋼、鉱業などの19業種が値下がり。その他製品、その他金融業、情報・通信業などの14業種は値上がりした。
個別では、東京エレクトロン、ファーストリテイリング、アドバンテスト、塩野義製薬などが軒並み下落。コナミホールディングス、任天堂はしっかり。KDDIも買われた。
東証1部の騰落数は、値上がり1080銘柄(49%)に対し、値下がりが1002銘柄(46%)、変わらずが94銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 27665.98 -155.45 27624.11 27,399.48─27,738.31
TOPIX 1944.27 -2.13 1933.04 1,921.15─1,947.90
東証出来高(万株) 119029 東証売買代金(億円) 28935.64