17日のドル・円は、東京市場では107円36銭から107円11銭まで下落。
欧米市場でドルは107円28銭から106円94銭まで続落し、106円99銭で取引終了。
本日20日のドル・円は、主に107円台で推移か。
主要国の企業景況感の改善が期待されていることから、リスク回避的な円買いは抑制される可能性がある。
7月24日に発表される米国、ユーロ圏、英国の7月マークイット製造業・サービス業PMIは、いずれも節目の50をやや上回ると予想されている。
中国(財新製造業・サービス業PMI)は6月時点で50をしっかりと超えている。
主要国の企業景況感は4-6月期に好転したとみられているが、新型コロナウイルスの感染拡大を警戒して、企業景況感のさらなる改善については、懐疑的な見方が出ている。
中国経済については、6月の小売売上高が市場予想を下回っていることから、市場関係者の間からは「すみやかな景気回復は期待できない」との声が聞かれている。
米国、ユーロ圏、英国、中国の企業景況感が予想と一致した場合、株式市場はこれを好感する可能性があるが、米長期金利が伸び悩んだ場合、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。