■NY株式:NYダウ142ドル安、景気後退懸念が重し
米国株式市場はまちまち。
ダウ平均は142.62ドル安の30630.17ドル、ナスダックは3.61ポイント高の11251.19で取引を終了した。
銀行決算が低調で失望感が広がったほか、6月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったため7月の連邦公開市場委員会(FOMC)での1%利上げ確率が上昇し、警戒感から売られ、寄り付き後、下落。
同時に、長短金利の逆転が悪化し景気後退懸念も強まり、さらなる売り圧力となった。
また、JPモルガン・チェース(JPM)のダイモン最高経営責任者(CEO)が四半期決算発表後の電話会見で複数の深刻な問題があると警告したことも売り材料となり、終日軟調推移。
その後、FRBのウォラー理事が市場の1%利上げの憶測は時期尚早との見解を示し金利が低下するとハイテク中心に買戻しが広がった。
ダウは下げ幅を縮小、ナスダック総合指数はプラス圏で終了。
セクター別では、食・生活必需品小売り、半導体・同製造装置が上昇した一方で、銀行が下落した。
会員制卸売・小売りのコストコ(COST)はアナリストの投資判断・目標株価引き上げで、上昇。
新興電気自動車メーカーのカヌー(GOEV)はディスカウント小売りのウォルマート(WMT)が同社の小型トラック4500台発注したとの報道に加えて、米軍との契約を獲得したとの報道が好感され、買われた。
銀行のファースト・リパブリック・バンク(FRC)は四半期決済で1株利益が予想を上回り、上昇。
一方で、同業のJPモルガン・チェース(JPM)は第2四半期決算で、業績が予想を下回り、自社株買いを一時停止することを発表し、下落した。
証券会社のモルガンスタンレー(MS)は四半期決算で投資部門が弱く、内容が予想を下回ったため、下落。
ゴールドマンサックス(GS)も連れて売られた。
また、加工食品メーカーのコナグラ・ブランズは、四半期決算で値上げが響き売上の減少を発表し、下落。
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議のためアジア歴訪中のイエレン財務長官は国内インフレが高すぎるとの見解を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:7月FOMCでの1ポイント利上げ確率低下、ドル買い一服
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、139円37銭まで上昇後、138円71銭まで反落し138円91銭で引けた。
6月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったため連邦準備制度理事会(FRB)が7月連邦公開市場委員会(FOMC)で1%の追加利上げに踏み切るとの思惑が強まり、金利上昇に伴いドル買いに拍車がかかった。
しかし、週次新規失業保険申請件数が予想外に増加し昨年11月以来で最大となると、景気後退への懸念も再燃。
さらに、FOMCの中でもタカ派で知られるウォラー理事が自分の7月FOMCでの基本的シナリオは0.75%の利上げで、1%の市場の思惑は時期尚早との見解を示すと金利が低下に転じ、ドル買いも後退。
ユーロ・ドルは0.9952ドルまで下落後、1.0048ドルまで反発し、1.0017ドルで引けた。
欧州委員会が経済見通しを引き下げ、さらに、イタリアのドラギ首相が大統領に辞表を提出する意向を見せたためユーロ売りに拍車がかかった。
その後、大統領がドラギ首相の辞任の申し出を拒否、支持を得られるかかどうか再度務めるよう要請したと報じられると、買戻しが強まった。
ユーロ・円は138円53銭へ弱含んだのち、139円62銭まで反発。
ポンド・ドルは1.1845ドルから1.1760ドルまで下落した。
ドル・スイスは0.9886フランまで上昇後、0.9823フランまで反落。
■NY原油:下げ渋りで95.78ドル、ドル高一服で買い戻しが入る
NY原油先物8月限は下げ渋り(NYMEX原油8月限終値:95.78 ↓0.52)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比-0.52ドルの95.78ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは90.56ドル-97.00ドル。
アジア市場で97.00ドルまで買われた後は売りが強まり、ドル高進行を嫌気してニューヨーク市場の序盤にかけて90.56ドルまで値を下げる場面があった。
ただ、世界経済の減速を警戒した売りは一巡し、ドル高進行は一服したことから、96.85ドルまで反発し。
通常取引終了後の時間外取引では主に96ドル台で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 30.13ドル -0.71ドル(-2.30%)
モルガン・スタンレー(MS) 74.69ドル -0.29ドル(-0.39%)
ゴールドマン・サックス(GS)281.59ドル -8.56ドル(-2.95%)
インテル(INTC) 37.71ドル +0.50ドル(+1.34%)
アップル(AAPL) 148.47ドル +2.98ドル(+2.05%)
アルファベット(GOOG) 2228.80ドル -14.94ドル(-0.67%)
メタ(META) 158.05ドル -5.44ドル(-3.33%)
キャタピラー(CAT) 169.94ドル -3.93ドル(-2.26%)
アルコア(AA) 40.81ドル -2.38ドル(-5.51%)
ウォルマート(WMT) 127.82ドル +2.45ドル(+1.95%)
米国株式市場はまちまち。
ダウ平均は142.62ドル安の30630.17ドル、ナスダックは3.61ポイント高の11251.19で取引を終了した。
銀行決算が低調で失望感が広がったほか、6月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったため7月の連邦公開市場委員会(FOMC)での1%利上げ確率が上昇し、警戒感から売られ、寄り付き後、下落。
同時に、長短金利の逆転が悪化し景気後退懸念も強まり、さらなる売り圧力となった。
また、JPモルガン・チェース(JPM)のダイモン最高経営責任者(CEO)が四半期決算発表後の電話会見で複数の深刻な問題があると警告したことも売り材料となり、終日軟調推移。
その後、FRBのウォラー理事が市場の1%利上げの憶測は時期尚早との見解を示し金利が低下するとハイテク中心に買戻しが広がった。
ダウは下げ幅を縮小、ナスダック総合指数はプラス圏で終了。
セクター別では、食・生活必需品小売り、半導体・同製造装置が上昇した一方で、銀行が下落した。
会員制卸売・小売りのコストコ(COST)はアナリストの投資判断・目標株価引き上げで、上昇。
新興電気自動車メーカーのカヌー(GOEV)はディスカウント小売りのウォルマート(WMT)が同社の小型トラック4500台発注したとの報道に加えて、米軍との契約を獲得したとの報道が好感され、買われた。
銀行のファースト・リパブリック・バンク(FRC)は四半期決済で1株利益が予想を上回り、上昇。
一方で、同業のJPモルガン・チェース(JPM)は第2四半期決算で、業績が予想を下回り、自社株買いを一時停止することを発表し、下落した。
証券会社のモルガンスタンレー(MS)は四半期決算で投資部門が弱く、内容が予想を下回ったため、下落。
ゴールドマンサックス(GS)も連れて売られた。
また、加工食品メーカーのコナグラ・ブランズは、四半期決算で値上げが響き売上の減少を発表し、下落。
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議のためアジア歴訪中のイエレン財務長官は国内インフレが高すぎるとの見解を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:7月FOMCでの1ポイント利上げ確率低下、ドル買い一服
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、139円37銭まで上昇後、138円71銭まで反落し138円91銭で引けた。
6月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったため連邦準備制度理事会(FRB)が7月連邦公開市場委員会(FOMC)で1%の追加利上げに踏み切るとの思惑が強まり、金利上昇に伴いドル買いに拍車がかかった。
しかし、週次新規失業保険申請件数が予想外に増加し昨年11月以来で最大となると、景気後退への懸念も再燃。
さらに、FOMCの中でもタカ派で知られるウォラー理事が自分の7月FOMCでの基本的シナリオは0.75%の利上げで、1%の市場の思惑は時期尚早との見解を示すと金利が低下に転じ、ドル買いも後退。
ユーロ・ドルは0.9952ドルまで下落後、1.0048ドルまで反発し、1.0017ドルで引けた。
欧州委員会が経済見通しを引き下げ、さらに、イタリアのドラギ首相が大統領に辞表を提出する意向を見せたためユーロ売りに拍車がかかった。
その後、大統領がドラギ首相の辞任の申し出を拒否、支持を得られるかかどうか再度務めるよう要請したと報じられると、買戻しが強まった。
ユーロ・円は138円53銭へ弱含んだのち、139円62銭まで反発。
ポンド・ドルは1.1845ドルから1.1760ドルまで下落した。
ドル・スイスは0.9886フランまで上昇後、0.9823フランまで反落。
■NY原油:下げ渋りで95.78ドル、ドル高一服で買い戻しが入る
NY原油先物8月限は下げ渋り(NYMEX原油8月限終値:95.78 ↓0.52)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比-0.52ドルの95.78ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは90.56ドル-97.00ドル。
アジア市場で97.00ドルまで買われた後は売りが強まり、ドル高進行を嫌気してニューヨーク市場の序盤にかけて90.56ドルまで値を下げる場面があった。
ただ、世界経済の減速を警戒した売りは一巡し、ドル高進行は一服したことから、96.85ドルまで反発し。
通常取引終了後の時間外取引では主に96ドル台で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 30.13ドル -0.71ドル(-2.30%)
モルガン・スタンレー(MS) 74.69ドル -0.29ドル(-0.39%)
ゴールドマン・サックス(GS)281.59ドル -8.56ドル(-2.95%)
インテル(INTC) 37.71ドル +0.50ドル(+1.34%)
アップル(AAPL) 148.47ドル +2.98ドル(+2.05%)
アルファベット(GOOG) 2228.80ドル -14.94ドル(-0.67%)
メタ(META) 158.05ドル -5.44ドル(-3.33%)
キャタピラー(CAT) 169.94ドル -3.93ドル(-2.26%)
アルコア(AA) 40.81ドル -2.38ドル(-5.51%)
ウォルマート(WMT) 127.82ドル +2.45ドル(+1.95%)