[上海 2日 ロイター] - ファンド業界のコンサルティング会社Zベン・アドバイザーズがまとめたデータによると、中国のアクティブ運用型株式投資信託の7月の販売額は48億元(6億6820万ドル)と、2019年8月以来の低水準だった。
新型コロナウイルス後の中国経済の回復が進んでいないことが背景。中国株式市場の主要株価指数は今年上半期に0.8%下落。これに対し、世界の株式市場は14%値上がりしている。
中国の個人投資家や企業の間ではリスク回避姿勢が強まっており、銀行預金に資金が流入している。
一部の投資家は、共産党中央政治局が先週、政策支援を示唆したことに期待を寄せているが、持続的な株価の上昇には具体的な政策の履行が必要との指摘が出ている。
モーニングスターのシニアアナリスト、Chloe Qu氏は「市場が下落している局面では、投資家の自信と新規投資意欲が低下する傾向がある」とした上で「市場が反発して投資家心理が改善すれば、投信の新規設定が復活する可能性がある。最近の政策変更に市場がどう反応するか見極めることが重要だ」と述べた。