13日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い優勢の展開が見込まれる。
10日の米国市場ではNYダウが369ドル高となり、26000ドルを回復した。
製薬会社ギリアド・サイエンシズ(GILD)は新型コロナウイルス治療薬としてのレムデシビルについて、第3相治験の新たなデータを発表し重症患者の死亡率を大きく軽減するとの結果を好感。
また、原油高で投資家心理が改善している。
トランプ大統領が「中国との信頼関係が毀損しており、現時点で、米中第2段階貿易協定は考えられない」との発言が伝えられたが、市場の反応は限られていた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比310円高の22600円。
円相場は1ドル106円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行の展開から始まることになるため、これまでのもち合いレンジの上限レベルを意識した展開になりそうだ。
先週はETFの分配金支払いのための売り需要に押される展開だったが、この需給要因が通過したことも手掛けやすさにつながりそうである。
また、安川電機 (T:6506)が発表した第1四半期決算は、2ケタ営業減益だったが、コンセンサスは上回っていた。
5Gや半導体向け製品が好調だったこともあり、5G関連のほか中国関連への支援材料になる可能性があるため、センチメント改善につながりそうである。
とはいえ、レンジ上限レベルでは強弱感が対立しやすいほか、相場上昇が見込まれることから後場は日銀のETF買い入れに伴う需給面での下支えは期待しづらいところではある。
そのため、買い一巡後に上値の重さが意識されてくるようだと次第に戻り待ちの売り圧力が警戒視されてくる。
また、NYダウは26000ドルを回復したが、25日線や200日辺りが上値抵抗として意識されやすく、週明けの米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところである。
そのため、買い一巡後はレンジ突破を見極めつつ、押し目拾いのスタンスになりそうだ。
日経平均は煮詰まり感が台頭してきていることもあり、5日線や25日線辺りを支持線として意識されてくるようだと、より煮詰まり感が意識されてくるため、もち合いレンジからの上放れへの意識に向かわせやすいところである。
そのため、目先的には支持線レベルでの底堅さも見極める必要がありそうだ。