今日の海外市場では、ブラジルレアルの値動きが注目されそうだ。
米利上げの先送りにより新興国は通貨安という共通のリスクが後退したことで、国内要因がクローズアップされている。
ブラジルでは大統領と議会の対立がより鮮明となったことが材料視されていることから、売りが続くとみる。
9月16-17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げの先送りが決定された後、トルコリラや南アランドなど他の新興国通貨が下げ渋るなか、ブラジルレアルは下落ペースをむしろ速めている。
ルセフ大統領と議会の対立で財政の健全化にメドがつかないといった国内問題がクローズアップされていることが主要因とみられる。
ブラジルレアルは22日に1994年の現行通貨導入以来の最安値を更新。
また、報道によると、23日のブラジル議会では、歳出拡大懸念の法案の採決に関して不透明感が広がり、さらにレアル売りが強まった。
中銀のドル売り介入でもレアル安は止まらず、目先の下値メドも見当たらない状況。
新興国通貨には、引き続き米利上げによる通貨安懸念が残るほか、中国経済の減速懸念が強まればリスク回避の動きを背景に売りが強まりやすく、中長期的に通貨安基調が続くとの見方に変わりはない。
それらに加え、ブラジルの場合は国内問題が通貨安に拍車をかけるとみる。
【今日の欧米市場の予定】 ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.2万件、前回:26.4万件) ・21:30 米・8月耐久財受注(前月比予想:-2.3%、7月:2.2%) ・21:30 米・8月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.24、7月:0.34) ・23:00 米・8月新築住宅販売件数(予想:51.5万戸、7月:50.7万戸) ・02:00 米財務省7年債入札(290億ドル) ・06:00 イエレン米FRB議長がマサチューセッツ大学で講義
米利上げの先送りにより新興国は通貨安という共通のリスクが後退したことで、国内要因がクローズアップされている。
ブラジルでは大統領と議会の対立がより鮮明となったことが材料視されていることから、売りが続くとみる。
9月16-17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げの先送りが決定された後、トルコリラや南アランドなど他の新興国通貨が下げ渋るなか、ブラジルレアルは下落ペースをむしろ速めている。
ルセフ大統領と議会の対立で財政の健全化にメドがつかないといった国内問題がクローズアップされていることが主要因とみられる。
ブラジルレアルは22日に1994年の現行通貨導入以来の最安値を更新。
また、報道によると、23日のブラジル議会では、歳出拡大懸念の法案の採決に関して不透明感が広がり、さらにレアル売りが強まった。
中銀のドル売り介入でもレアル安は止まらず、目先の下値メドも見当たらない状況。
新興国通貨には、引き続き米利上げによる通貨安懸念が残るほか、中国経済の減速懸念が強まればリスク回避の動きを背景に売りが強まりやすく、中長期的に通貨安基調が続くとの見方に変わりはない。
それらに加え、ブラジルの場合は国内問題が通貨安に拍車をかけるとみる。
【今日の欧米市場の予定】 ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.2万件、前回:26.4万件) ・21:30 米・8月耐久財受注(前月比予想:-2.3%、7月:2.2%) ・21:30 米・8月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.24、7月:0.34) ・23:00 米・8月新築住宅販売件数(予想:51.5万戸、7月:50.7万戸) ・02:00 米財務省7年債入札(290億ドル) ・06:00 イエレン米FRB議長がマサチューセッツ大学で講義