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後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は続伸、この水準からの積極的な上値追いは難しい

発行済 2017-09-12 12:26
更新済 2017-09-12 12:33
後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は続伸、この水準からの積極的な上値追いは難しい
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12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい

・日経平均は続伸、この水準からの積極的な上値追いは難しい
・ドル・円は109円31銭、上値の重い展開、買戻しは一服
・アスカネットやシルバーエッグがストップ高

■日経平均は続伸、この水準からの積極的な上値追いは難しい

日経平均は続伸195.65円高の19741.42円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えたハリケーンや北朝鮮情勢への懸念が後退したことは前日の上昇で織り込んではいたが、NYダウが259ドル高と大幅に上昇するなか、改めて買い戻しを誘う流れとなった日経平均はザラバベースで9月1日以来の19700円を回復して始まると、その後は国連決議を受けた北朝鮮の反応を見極めたいとのムードもあり、日経平均は50円弱の狭いレンジでの取引が続いている

東証1部の値上がり数は1400を超えており、全体の7割弱を占めているセクターでは米長期金利の上昇を受けた保険が上昇率トップだったほか、証券、パルプ紙、非鉄金属、その他製品、その他金融、銀行が堅調一方で、水産農林のみが小幅に下げている指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:3961)、ソフトバンクG、ファナック
、東エレク、京セラなど、指数インパクトの大きい値がさ株が指数をけん引している

日経平均はマドを空けての上昇から、もち合いレンジの上限である直近の戻り高値水準を回復しているインデックスに絡んだ売買が中心とみられ、指数インパクトの大きい銘柄がけん引した格好である週間形状では26週線を突破しているが、13週線が上値抵抗として意識されやすく、この水準からの積極的な上値追いは難しいだろう

国連安全保障理事会の新たな北朝鮮制裁決議について、全会一致で迅速に採択された当初米国が求めていた内容からは、中国とロシアに米国が譲歩した格好だが、北朝鮮の反応を見極めたいところであろう円相場も朝方からはやや円安が一服していることも、手掛けづらくさせそうだ物色が次第に個人主体の材料株にシフトしやすいだろう

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は109円31銭、上値の重い展開、買戻しは一服

12日午前の東京外為市場で、ドル・円は上値の重い展開国内勢による買戻し中心となったが、その後は上昇一服となった

ドル・円は、国連安保理が北朝鮮に対する制裁決議を全会一致で採択市場ではその効果に期待感が広がり、リスク回避的なドル売り・円買いが後退し、日経平均株価の堅調地合いを手がかりに国内勢のドル買戻しが強まった

ランチタイムの日経平均先物は約200円高の堅調地合いが続き、目先の日本株高継続を見込んだリスク先行のドル買い・円売りの流れに変わりはなさそうだまた、米金利は伸び悩んでいるが、前日からは持ち直しドルは売りにくい地合いとなっているただし、ドル買いは一服しており、市場は次の材料待ちのようだ

12時23分時点のドル・円は109円31銭、ユーロ・円は130円74銭、ポンド・円は144円07銭、豪ドル・円は87円55銭で推移している

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・アスカネットやシルバーエッグがストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます


■経済指標・要人発言

・関係者
「国連安保理、北朝鮮関連の採決をNY時間午後6時に予定」

・サウジアラビアのファリハ石油相
「主要産油国との減産延長、選択肢に」

・クーレECB理事
「持続的なユーロ高、インフレの重しになる恐れ」


☆後場の注目スケジュール☆


・特になし

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