[チューリヒ 31日 ロイター] - スイス経済省経済事務局(SECO)は31日、国内経済の成長ペースが今年鈍化するとの見通しを示した。物価上昇、ウクライナ戦争、中国のロックダウン(都市封鎖)で新型コロナウイルス後の景気回復が鈍化していることが背景。
SECOのエコノミストは「高い不透明感が残っており、特に中国で不透明感が増している。従来予想と比べ、今年は国内外で成長が鈍化する可能性がある」と指摘。
ただ「依然としてかなりのGDP成長率が見込まれる。新型コロナ後の回復は今後も継続する余地があり、直ちに景気後退に陥るリスクはないと考えている」と述べた。
SECOが31日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.4%増だった。