[マドリード 1日 ロイター] - スペインの銀行大手サンタンデールは1日、2022年の利益率目標を達成できるとの見通しを示した。主に米州が好調で、欧州も回復しているという。
今年の実質ベースの有形株主資本利益率(RoTE)は13%を超える見通し。21年末時点では12.73%だった。
同行は、中南米を中心とした海外事業の多角化を通じて金融危機以降の欧州の厳しい情勢に対処してきた。
アナ・ボティン会長は「2022年第1・四半期の商業活動は依然として好調で、収入は前四半期並み、新規融資は新型コロナウイルス流行前の水準に戻り、推定で前年比8%増加した」と述べた。
ロシアやウクライナでのプレゼンスはなく、直接のエクスポージャーは8000万ユーロと限定的。ただ、エネルギー価格の高騰が一部の顧客に影響を及ぼすなど、ウクライナ情勢の緊迫化で間接的にダメージを受ける可能性があるとしている。