🤑 これ以上お求めやすくはなりません。この60%引きのブラックフライデーセールをどうぞお見逃しなく…特別セールを請求する

中国食品偽造問題にブロックチェーン、先端技術でも防げない不正

発行済 2017-08-10 17:22
更新済 2017-08-10 17:33
中国食品偽造問題にブロックチェーン、先端技術でも防げない不正
「中国の食品業界で詐欺は蔓延しており、想像しうるケースは何でもあると言っていい」。
さまざまな国の小売業と食品製造を調査する米企業インスカテック(Inscatech)のCEOミッチェル・ワインバーグ氏は最近、英インディペンデント紙の取材に、中国の食品調査について答えた。


世界最大規模の生産国であり、消費国である中国。
同時に、食品産業で偽造と詐欺が蔓延している国でもあり、食の安全保障に関心の高い国でもある。
中国で食のビジネスに関わる企業は最近、食の安全と信頼を得るため、製品情報を追跡できるブロックチェーン技術を利用している。


しかし、専門家は根深い偽造問題へは対処法に過ぎず、根本的な解決方法ではないと指摘する。


中国では食品偽造問題が定着しており、国内外で信用度は低い。
メラミン入りの毒粉ミルク事件により、少なくとも6人の乳児が死亡した事例は有名だ。
他にも、漂白エビ、カドミウム米、「食塩」として売られる工業用塩、「食用油」として売られる下水から拾った廃油など…枚挙にいとまがない。
2014年、上海の食肉加工業者が、上海、香港、マカオのKFCとマクドナルドに、賞味期限切れの鶏肉を供給していたことが明らかになった。
日本に一部は流通した可能性があると報じられている。


米ミシガン州立大学で食品偽造問題を調べるジョン・スピンク氏によれば、偽造食品は世界の食品産業に年間400億ドル相当の損失を与えている。
ピュー・リサーチセンターは、2016年の中国人の食料安全保障に対する調査では、40%が「非常に大きな問題」と答えた。
2008年の12%から大きく増加している。


参考記事:食の安全に7割が「不安」「道徳喪失」と生産者に不信感 
食の安全ない中国 スポーツ選手に豪華な政府「特供」食

■グローバルな関心 食品安全保障サービスはビジネスに



ワインバーグ氏の会社は、デジタル技術を駆使して、食品偽造問題に対応するビジネスを展開している。
たとえば、本物と偽物を見分けるために、自社開発の専用機器で食品の「遺伝子フィンガープリント」「分子のタグ」を管理。
つまり、ネット上の分散型台帳システムといわれる「ブロック・チェーン」技術を利用して、農場から家庭に届くまでのルートを追跡している。


上海拠点のコンサル企業チャイナ・マーケット・リサーチ代表ショーン・レイン(ShaunRein)氏は、「消費者はどこから製品がきたのか、知りたがっている」と同紙の取材に答えた。
「中国から流通する食糧はグローバルサプライチェーン全体の一部であり、(食品ブロックチェーン)が果たす役目は大きい」とレイン氏は語る。


 食品関連の大手企業はブロックチェーンをすでに導入している。
中国に400店舗を置く米大手スーパー・ウォールマートは昨年10月から、中国流通において豚肉にこのサービスを使っている。
今年の6月も、上海のIT関連企業・衆安科技も同様に、鶏肉で、ブロックチェーンを駆使して養鶏場、加工工場、市場、販売店舗の流れを記録するサービスを発表した。


■最先端技術でも不正は防げない

しかし、情報は偽造しにくいブロックチェーンの技術だが、食品偽造問題においては「対処法」に過ぎない。
ワインバーグ氏の会社は、提供情報の分析を基本としているが、提供された情報が嘘である可能性はある。
真偽の判別は困難だ。
ワインバーグ氏が扱う情報は、中国で仕事をする欧米の会社のものだという。


「不誠実なデータ提供者はいる。
ブロックチェーンを使っても、個々のデータに細かく調べなければ食品の偽造を防止することができない」とワインバーグ氏は語った。


国際刑事機構(インターポール)で違法製品を調査するマイケル・エリス氏は、「世界の工場」と呼ばれる中国は、規模が大きく、係わる人口も多く、複雑な行政部門という特徴があり「あらゆる業界の隅々に、不正にお金を稼ごうとする犯罪者がいる」と指摘する。


エリス氏は、食品偽造を阻止する努力を続けなければ、この不正な産業の「爆発的な成長は続き、もはやどこに導かれるか、誰にもわからない」と、グローバルに広がる食品詐欺が人々に与える有害さを警告した。


(翻訳編集・佐渡道世)

【ニュース提供・大紀元】

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます