アイル (T:3854)は4日、2021年7月期第1四半期(20年8-10月)連結決算を発表した。
売上高が前期比13.9%減の34.33億円、営業利益が同33.6%減の5.62億円、経常利益が同32.6%減の5.74億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同34.5%減の3.62億円となった。
販売実績について、「リアル」面では、主力のパッケージソフトウェア「アラジンオフィス」の商品力の強化を、業種別に継続して進めた。
販売面でもパートナー企業との連携に加え、顧客毎に最適なシステム活用方法を提案することで、受注実績も堅調に推移。
収益面については、前連結会計年度中に実施された消費税率の改定やWindows7サポート終了等による特需の反動により、売上高、利益共に減少した。
しかし特需を除くと売上が前年12%増、利益が13%増と堅調に推移している。
「Web」面では、複数ネットショップ一元管理ソフトである「CROSS MALL」について、新たなショッピングモールとの連携開発を継続して取り組んだ。
今後も引き続き、複数モールとの連携機能強化を行うとともに、既存の顧客から機能面における要望を収集し、迅速に新機能として反映させることで、商品力を向上させ販売実績を伸ばしていくとしている。
また、ネットショップと実店舗のポイント・顧客一元管理ソフトである「CROSS POINT」も、販売実績を伸ばしている。
当第1四半期においても、継続して製品の開発に注力しており、将来における新たな技術開発による市場競争力向上に向け、研究開発費0.08億円を計上している。
島根県松江市の研究開発拠点である「アイル松江ラボ」では、プログラミング言語「Ruby」によるシステム強化の活動を本格的に始動しており、今後は研究開発人員を増加し、研究開発活動の強化を図っていくとしている。
2021年7月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.6%減の123.50億円、営業利益が同29.4%減の12.00億円、経常利益が同28.5%減の12.26億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同34.0%減の7.84億円とする期初予想を据え置いている。