平山ホールディングス (T:7781)は16日、2021年6月期第1四半期(20年7月-9月)連結決算を発表した。
売上高は前年同期比10.4%減の52.00億円、営業利益は同99.1%減の0.00億円、経常利益は同69.4%減の0.31億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同327.9%増の0.35億円となった。
インソーシング・派遣事業の売上高は前年同期比6.6%減の43.46億円、セグメント利益は同15.0%減の2.93億円となった。
輸送機械、食品、小売、住設等の業種を中心に、受注は堅調に推移したが、医療機器分野において前年同四半期と比較し生産稼働日数が少なかったこと、オフィス用品等をはじめ他の業種の回復が緩やかだったことなどから、微減となった。
技術者派遣事業の売上高は前年同期比4.3%減の3.60億円、セグメント利益は同53.0%減の0.12億円となった。
グループシナジーを活かしつつ教育による付加価値の提供により既存取引下にある技術社員は、大半が契約更新を果たし取引継続となった。
一方、人材採用面では未経験者育成プログラム及びグループ内企業の非技術系人材の技術者転換プログラムによって継続的な技術系人材の育成・輩出拡大の大きな機会と捉えている。
また、海外提携大学人材の日本国内への配置は、前期は入国規制により遅れたものの、今後は入国規制が順次解消され配属が進むものと見込んでいる。
海外事業の売上高は前年同期比47.7%減の2.91億円、セグメント損失は0.27億円(前年同期は930千円の損失)となった。
主力のタイ国において、製造業生産指数が低成長となる中、製造業向け一般派遣サービスに加え、外国人材への付加価値あるサービスの提供を行っている。
ベトナム国は、引き続きコンサルティング事業及び教育事業を中心に展開し、日本の取引先向けに技術者の採用業務に注力している。
その他事業の売上高は前年同期比8.1%減の2.01億円、セグメント損失は0.23億円となった。
現場改善コンサル事業及び海外からの研修ツアーはいずれも新型コロナウイルスの影響を大きく受けるなか、改善コンサル事業はWebセミナー、Webコンサル指導等の新たな展開を進めており、新規顧客開拓に繋がっている。
また、電子マニュアル化サービスの取組みは、着実に顧客開拓が進んでいる。
2021年6月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比1.4%増の233.00億円、営業利益は同5.1%増の4.00億円、経常利益は同0.8%増の4.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同2.0%増の3.00億円と期初計画を上回って実績が推移していることから期初予想を据え置いている。