[東京 23日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 17000.98 -47.57 寄り付き 17066.27 安値/高値 16964.31─17142.08
TOPIX .TOPX 終値 1364.20 -5.73 寄り付き 1371.29 安値/高値 1361.86─1378.25
東証出来高(万株) 160210 東証売買代金(億円) 17399.35
東京株式市場で日経平均は反落。1万7000円台を辛うじて維持し取引を終了した。外 為市場での円高一服を支えに序盤は買いが先行。ただ手掛かり材料は乏しく、上値の重さ が意識されるなかで次第に利益確定売りに押され下げに転じた。東証1部売買代金は1兆 7400億円弱にとどまり、今年最低となった。
前日にはベルギーで同時爆発攻撃が発生。地政学リスクが意識されたものの、日中は ドル/円 JPY=EBS が112円台で落ち着いた動きとなった。前日比で3%超高となった ファーストリテイリング 9983.T が1銘柄で日経平均を約43円押し上げる要因となった ほか、業種別では水産・農林、電気・ガス、小売、陸運などが買われ、内需セクターが優 位の展開となった。
対照的にTDK 6762.T やアルプス電気 6770.T や日東電工 6988.T などハイテク関 連の下げが目立った。トヨタ 7203.T はプラス圏となったが、ホンダ 7267.T や日産自動 車 7201.T は1%超の下落となっている。
3月期末を前に国内機関投資家の動きは鈍く、全体的に手控えムードが広がった。東 証1部の売買高も今年に入り最低となった。
藍沢証券投資顧問室ファンドマネージャーの三井郁男氏は「為替も今の水準であれば 、企業側の来期のガイダンスに対するリスクが意識されやすい」と指摘。一方で「今後の 財政政策にも市場の関心が向かっている」と話す。実際、日経平均は後場後半に日中安値 1万6964円31銭を付けてからは下げ渋るなど、底堅さもみられた。
個別銘柄ではきちり 3082.T がストップ高。同社は22日、iPadを活用したPO Sシステム「ユビレジ」の開発・提供を行うユビレジ(東京都渋谷区)と業務提携し、同 社が発行する第三者割当による新株式を引き受けると発表した。収益拡大を期待した買い が入った。半面、クックパッド 2193.T が大幅安。同社は22日、創業者で筆頭株主の佐 野陽光取締役を、執行役から解任したと発表した。経営体制の混乱を嫌気した売りが出た 。
東証1部騰落数は、値上がり733銘柄に対し、値下がりが1064銘柄、変わらず が151銘柄だった。
(長田善行)