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午前の日経平均は続落、日銀政策巡る報道で メジャーSQに絡んだ取引も

発行済 2024-03-07 12:25
更新済 2024-03-07 12:27
© Reuters.  3月7日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比359円61銭安の3万9731円17銭と、続落した。写真は都内にある東京証券取引所で2015年8月撮影(2024 ロ

[東京 7日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比359円61銭安の3万9731円17銭と、続落した。朝方はプラス圏で推移し史上最高値を更新する場面がみられたが、日銀の観測報道を受けて為替のドル/円が円高方向へ進行、マイナス圏に転落した。あすにメジャーSQ(特別清算指数算出)を控えているため、裁定買い取引を解消する動きも株価の重しになったとの見方があった。

取引時間中、ブルームバーグは3月か4月のマイナス金利解除に一部の政府関係者が容認姿勢を示していると報じた。朝方149.20円台となっていたドル/円は一時148.50円台まで円高に振れ、株価の重しとなった。市場では「日銀ではなく政府関係者が容認したことがポイント。3月解除の可能性もより高まった」(国内証券アナリスト)との受け止めがあった。前場の日経平均の値幅は上下約790円と値動きの荒い展開で、一時410円超安の3万9680円73銭まで下げた。

T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフストラテジストは「相次ぐ日銀の観測報道に加え、日銀審議委員の発言、さらにメジャーSQに絡んだ商いなど、複合要因で売りが加速した」と分析。これまで日経平均は急ピッチに上昇したこともあり「上昇を主導してきたAI(人工知能)関連や半導体含め、いったんバリュエーションを見直さないといけない局面が来ている」という。

© Reuters.  3月7日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比359円61銭安の3万9731円17銭と、続落した。写真は都内にある東京証券取引所で2015年8月撮影(2024 ロイター/Yuya Shino)

TOPIXは0.24%安の2724.09ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は3兆1752億9700万円だった。東証33業種では、値下がりは輸送用機器、海運、ゴム製品、鉄鋼など18業種で、値上がりは保険、その他金融、鉱業など15業種だった。

主力株では、東京エレクトロン、アドバンテストが3%超安となり2銘柄で日経平均を約211円押し下げた。SCREENホールディングスは4%超安だった。そのほか、トヨタ自動車、TDK、ファーストリテイリングもさえなかった。KDDI、リクルートホールディングスはしっかりだった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが670銘柄(40%)、値下がりは934銘柄(56%)、変わらずは52銘柄(3%)だった。

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