Giselda Vagnoni
[ローマ 4日 ロイター] - 今年の先進7カ国(G7)議長国を務めるイタリアのメローニ首相は4日、記者会見し、アフリカの開発支援と人工知能(AI)による脅威への対策が、議長国としての2つの主要テーマになると述べた。
また、イタリアはウクライナへの支援を継続すると明言したほか、中東の紛争がさらにエスカレートすれば「想像もつかない結果」を招きかねないと警鐘を鳴らした。
AIについては、労働市場への影響を「非常に憂慮している」と発言。アフリカ開発支援を巡っては、地域の経済と生活水準を引き上げることで、欧州への移住を思いとどまらせることが重要だと強調した。
イスラエルに対しては、パレスチナ自治区ガザで民間人の犠牲者を出さないよう呼びかけた。「『まず(イスラム組織)ハマスを壊滅させてから話をしよう』と言うのは間違いだ」と述べ、パレスチナ問題の構造的解決に向け、欧州連合(EU)がもっと顕著な外交努力を払うべきだとの考えを示した。