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ユーロ週間見通し:もみあいか、トランプ新政権の政策運営を見極める展開

発行済 2017-01-21 14:59
更新済 2017-01-21 15:33
ユーロ週間見通し:もみあいか、トランプ新政権の政策運営を見極める展開
■強含み、トランプ政権の不確実性への懸念残る

先週のユーロ・ドルは強含み。
欧州中央銀行(ECB)による量的緩和策の早期縮小への思惑は後退したものの、ユーロ圏のインフレ率上昇への期待でユーロ売りはやや抑制された。
トランプ政権の不確実性に対する懸念は残されており、ユーロは一時1.07ドル台に戻した。
取引レンジ:1.0580ドル-1.0719ドル。


■もみあいか、トランプ新政権発足で警戒も

今週のユーロ・ドルはもみあいか。
欧州中銀(ECB)が金融緩和策を維持する方針を打ち出していることや、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げへの期待は持続しており、ドル買い先行の見通し。
ただし、トランプ新政権による経済政策の不透明感が意識された場合、ユーロは下げ渋る可能性がある。


予想レンジ:1.0550ドル−1.0800ドル

■強含み、ユーロ圏のインフレ鈍化に対する警戒感低下

先週のユーロ・円は強含み。
一時120円台後半まで下げたが、米追加利上げに対する期待は持続していることからドル買い・円売りが再び優勢となり、この影響でユーロの対円レートは反転した。
ユーロ圏のインフレ鈍化に対する警戒感は低下していることもユーロ買い材料となったようだ。
取引レンジ:120円55銭-122円95銭。


■もみあいか、トランプ新政権の政策運営を見極める展開

今週のユーロ・円はもみあいか。
欧州中銀(ECB)による金融緩和策継続でユーロの上値は重くなりそうだ。
24日発表の1月製造業PMIなどの経済指標が予想を上回った場合、量的緩和策の早期縮小の思惑がやや強まる可能性があるが、トランプ政権正式発足で経済政策運営に不透明感が高まればリスク回避的なドル売り・円買いが活発となり、この影響でユーロの対円レートは伸び悩む可能性がある。


○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・24日:1月マークイット製造業PMI(予想:54.8、12月:54.9)
・24日:1月マークイットサービス業PMI(予想:53.7、12月:53.7)

予想レンジ:121円00銭-124円00銭


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