[ロンドン 12日 ロイター] - デフォルト(債務不履行)したロシア国債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)清算価格を決める第一次入札が12日実施され、当該国債の評価額は額面1ドルに対し56.125セントと、当初示された「基準仲値」の48.375セントを上回った。
一部のロシア債保有者は、額面価額の半値強となった第一次入札の評価額について、戦争の終焉が見えず、ロシアが何年にもわたりデフォルト(債務不履行)に陥り、債務の支払いができなくなる可能性があるとの見方が反映されたと指摘。
ある投資家は「人々はこれを2年ではなく10年のプロセスと捉えている」と述べた。
入札を共同で実施するクレディテックス/マークイットの声明によると、第一次入札のオープン・インタレストは5億0240万ドルの「買い」超過となった。
声明によると、第一次入札の参加者はバークレイズ、シティグループ、クレディ・スイス、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、メリルリンチ、モルガン・スタンレー。
第二次入札で決定される最終的な評価額に基づき、債券の価値およびCDSの買い手が受け取る金額が決定される。
JPモルガンは、ロシア関連のCDSの想定元本残高を24億ドル弱と推計している。
入札でロシア国債の最終的な評価額が56.125セントとなった場合、CDSの想定元本1000万ドル当たり438万7500ドルがCDSの買い手に支払われることになる。