■決算動向
(4) 2017年9月期の業績予想
2017年9月期の業績予想についてリアルワールド {{|0:}}は、売上高を前期比13.0%増の5,200百万円、営業利益を同26.3%減の150百万円、経常利益を同30.9%減の150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を30百万円(前期は89百万円の損失)と増収ながら営業減益と見込んでいる。
売上高は、前期に積み上げた総会員数のアクティブ化を図ることや、順調に立ち上がった在宅ワークを含め、需要が拡大しているクラウドソーシングの伸びが増収に寄与する見通しとなっている。
ただ、体制面の強化に優先的に取り組む方針であり、その影響(業務フローの見直し等に伴う一時的な業務のもたつきや立ち上がりの遅れなど)を慎重に見定める必要があることから、現時点においては業績の伸びをやや緩やかな水準にとどめていると考えられる。
また、営業減益となるのは、体制面の強化にかかる費用を保守的に見積もったことが要因となっている。
弊社では、これまでの業績の伸び(特に、足元でのクラウドソーシングの伸び率の高さ)や順調に積み上がっている会員基盤等を勘案すると、同社の売上高予想は固めの水準であるとみている。
また、損益面についても、本来であれば、増収による利益の押し上げや業務効率化に伴う損益改善の効果が期待できることから、同社の利益予想も慎重な想定の上に成り立っているものと判断できる。
したがって、体制面の強化にかかる費用が、年間を通じてどの程度利益を圧迫する要因となるのか、その動向を見守る必要があるだろう。
ただ、第1四半期に限って言えば、監査法人の後退等を含め、監査関連費用が大きく膨らむ可能性があることには注意が必要である。
いずれにしても、2017年9月期業績は一旦鈍化する可能性を否定できないが、それも同社が持続的に成長してくための必要なプロセスと捉えるべきであろう。
とはいえ、事業機会が大きく広がっているなかで、成長に向けた可能性(先行者利益)を逸してしまうことは大きなマイナスであり、そのバランスをどのように取るのかが当面の課題と言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
(4) 2017年9月期の業績予想
2017年9月期の業績予想についてリアルワールド {{|0:}}は、売上高を前期比13.0%増の5,200百万円、営業利益を同26.3%減の150百万円、経常利益を同30.9%減の150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を30百万円(前期は89百万円の損失)と増収ながら営業減益と見込んでいる。
売上高は、前期に積み上げた総会員数のアクティブ化を図ることや、順調に立ち上がった在宅ワークを含め、需要が拡大しているクラウドソーシングの伸びが増収に寄与する見通しとなっている。
ただ、体制面の強化に優先的に取り組む方針であり、その影響(業務フローの見直し等に伴う一時的な業務のもたつきや立ち上がりの遅れなど)を慎重に見定める必要があることから、現時点においては業績の伸びをやや緩やかな水準にとどめていると考えられる。
また、営業減益となるのは、体制面の強化にかかる費用を保守的に見積もったことが要因となっている。
弊社では、これまでの業績の伸び(特に、足元でのクラウドソーシングの伸び率の高さ)や順調に積み上がっている会員基盤等を勘案すると、同社の売上高予想は固めの水準であるとみている。
また、損益面についても、本来であれば、増収による利益の押し上げや業務効率化に伴う損益改善の効果が期待できることから、同社の利益予想も慎重な想定の上に成り立っているものと判断できる。
したがって、体制面の強化にかかる費用が、年間を通じてどの程度利益を圧迫する要因となるのか、その動向を見守る必要があるだろう。
ただ、第1四半期に限って言えば、監査法人の後退等を含め、監査関連費用が大きく膨らむ可能性があることには注意が必要である。
いずれにしても、2017年9月期業績は一旦鈍化する可能性を否定できないが、それも同社が持続的に成長してくための必要なプロセスと捉えるべきであろう。
とはいえ、事業機会が大きく広がっているなかで、成長に向けた可能性(先行者利益)を逸してしまうことは大きなマイナスであり、そのバランスをどのように取るのかが当面の課題と言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)