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日経平均は22000円の攻防に

発行済 2018-05-30 08:35
更新済 2018-05-30 15:42
日経平均は22000円の攻防に
 30日の日本株市場は不安定な相場展開を余儀なくされよう。
祝日明け29日の米国市場はNYダウが390ドル超安の下落となった。
イタリアやスペインなど南欧の政治リスクが嫌気された。
この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比260円安の22040円となり、一時 21915円と22000円を下回る場面もみられた。
円相場は1ドル108円50銭台と円高傾向にある。
この流れから先物主導でギャップダウンでのスタートなりやすく、指数インパクトの大きい値嵩株が日経平均を押し下げる格好となろう。


 シカゴ先物にさや寄せする格好から、日経平均は75日線や200日線が位置する22000円近辺が意識されている。
24日のシカゴ日経225先物は一時22075円まで下げ幅を拡大する場面をみせていた。
これが幻から現実に変わることで、いったんは達成感が意識されてくる。

そのため、売り一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
また、米朝首脳会談の開催に向けた動き等は売り込みづらくさせよう。


 とは言え一目均衡表では雲のねじれの局面に接近している。
遅行スパンは実線を割り込み、下方シグナル発生が近づいており、テクニカル面でのシグナル悪化が警戒される。
また、月末のインデックスイベントといった需給面での影響も手掛けづらくさせよう。
そのため、物色は中小型株にシフトしやすい需給状況とみられるが、よりディフェンシブ系のほか、好業績でトレンドの強い銘柄等に絞られてきそうだ。

(村瀬智一)

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