(内容を追加しました。) [ニューヨーク 26日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 16285.51(+619.07) 前営業日終値 15666.44(‐204.91)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4697.54(+191.05) 前営業日終値 4506.49(‐19.76)
S&P総合500種 .SPX 終値 1940.51(+72.90) 前営業日終値 1867.61(‐25.60)
26日の米国株式市場は急反発して引けた。米連邦準備理事会(FRB)が来月は利 上げに踏み切らない可能性があるとの見方が広がるなか安値拾いの買いが入り、主要3指 数のこの日の上昇率は2011年以来の大きさとなった。
ダウ工業株30種 .DJI は619.07ドル(3.95%)高の1万6285.51 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は191.05ポイント(4.24%)高の4697. 54。 S&P総合500種 .SPX は72.90ポイント(3.90%)高の1940.51 。
ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、9月の利上げは数週間前と比べて「切迫性が薄 れているようだ」と語った。総裁の発言は、中国経済の減速や国際市場の混乱が米連邦準 備理事会(FRB)の金融政策に影響する可能性を明示するものだった。 市場ではFRBが来月の利上げを見送るとの観測が台頭。アップルなどハイテク銘柄 を先頭に幅広い銘柄が買われ、S&P総合500種は主要なセクター別指数10種類が軒 並み上昇した。S&P500種ハイテク株指数 .SPLRCT は5.3%高と、1日としては 2009年以来の大幅な上昇率を記録した。
アップル AAPL.O は5.7%高。ゴールドマン・サックスが投資評価を引き上げたグ ーグル GOOGL.O も7.7%上げた。アマゾン AMZN.O は7.4%上昇。
USグローバル・インベスターズのヘッドトレーダー、マイケル・マトウセク氏は、 引けにかけて上げ幅が拡大したこの日の相場展開について「終盤に失速した25日の流れ を引き継いで下げるとの予想が大勢だったが、実際にはそうならなかった。昼になって相 場上昇が加速し、判断を誤ったとみた投資家がショートカバーに動き始めた」と述べた。
相場が本格的な上昇に転じたのかどうかをめぐっては、慎重な見方も聞かれる。ス ワースモア・グループのポートフォリオマネジャー、カート・ブラナー氏は「まだ手探り の状態」だと話す。市場は不安定で、その状態はまだ終わっていないと語った。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2474下げ646、ナスダックが上げ 2136で下げ713だった。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合算出来高は約10 5億株で、8月の平均である76億株を上回った。