[サンフランシスコ 6日 ロイター] - トヨタ自動車傘下の子会社、ウーブン・プラネット・ホールディングスは、高価なレーダーセンサーを利用しない自動運転技術の開発を進めていると明らかにした。
ウーブン・プラネットはロイターに、低コストのカメラでデータ収集して自動運転システムに生かすことができると説明。コスト削減と技術向上が期待できる「ブレークスルー」になると述べた。
自動運転のデータ収集技術を巡っては、米電気自動車(EV)大手のテスラが100万台以上の車両からカメラでデータを集める手法に注力。一方、アルファベット傘下のウェイモなどは、ライダーなど高価格センサーを利用している。
ウーブン・プラネットのマイケル・ベニッシュ副社長は、自動運転車には多くのデータが必要で、少数の車から集められる少ないデータだけでは不十分だと指摘。
同社は、これまでのセンサーより9割も安価なカメラを採用。得られたデータにより、システムの性能が高価なセンターのデータを利用した場合と同レベルに向上したという。
一方でベニッシュは、トヨタがロボタクシーなどに複数のセンサーを利用する方針も続けると話した。