[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が、ツイッターへの投稿を巡る制限緩和を訴えている問題で、米証券取引委員会(SEC)は22日、裁判所に同氏の申し立てを退けるよう求めた。
マスク氏は2018年のSECとの合意で、テスラにとって重要な可能性のあるツイートについては、事前に弁護士の承認を得ることを義務付けられた。
これに対し、マスク氏は当局による嫌がらせと主張し、ニューヨーク州マンハッタンの連邦裁判所に和解を破棄するよう申し立てた。
SECは裁判所へ提出した文書で、合意を無効にできるほどの「大きな負担」をマスク氏は示していないと指摘。「民事上の和解に関しては、今回提示されたよりもはるかに説得力のある状況がない限り、合意は合意だ」とした。
また、マスク氏が昨年11月に行ったテスラ株の一部売却に関するツイッター上での投票を巡り、SECが召喚状を出して資料提出を要求している問題についても、提出を拒むマスク氏の主張を退けるよう訴えた。
マスク氏の弁護士とテスラはコメントの要請に回答していない。