[パリ 16日 ロイター] - フランス各地で16日、24日の大統領選決選投票で極右候補マリーヌ・ルペン氏が当選するのを阻止しようと、数千人が反極右デモを展開した。
マクロン大統領は2017年大統領選の決選投票でルペン氏に大差で勝利したが、同じ顔合わせとなった今回の選挙では前回よりはるかに苦戦している。
パリ中心部では数千人が集結して反右翼スローガンを連呼し、ルペン氏が勝利すれば民主主義に大変動が生じると警告した。あるプラカードには、「極右に反対。正義と平等のため、ルペンをエリゼ宮(大統領官邸)に入れてはならない」と書かれていた。
他の人権団体と共にデモに参加していた反人種差別団体SOSラシスムのドミニク・ソポ会長はロイターに、「極右が権力を握れば民主主義も反人種差別主義も進歩主義も、大きく崩壊することになる。マクロン大統領とその政策に不満があろうと、国民は保守およびリベラル系の候補に相当する極右候補は存在しないと理解する必要がある」と訴えた。