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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米国休場となるなか欧州株の自律反発期待

発行済 2018-12-05 17:25
更新済 2018-12-05 17:40
欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米国休場となるなか欧州株の自律反発期待
5日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。
米利上げ打ち止め時期前倒しの思惑から、引き続きドル売りに振れやすい見通し。
ただ、ブッシュ米元大統領(第41代)の追悼で米国市場は休場となり、欧州株の自律反発がある程度期待され、円売りが見込まれる。


前日の海外市場で、米国の2年債、3年債と5年債の利回りが逆転し、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ打ち止め時期が2020年から前倒しされるとの思惑から、ドルは断続的に売られた。
また、NYダウなど株価の大幅安もドル売り、円買いを誘発し、ドル・円は一時112円58銭まで水準を切り下げた。
米金融引き締めの緩和観測を背景としたドル売り基調に変わりはなく、本日のアジア市場でドル・円は112円65銭まで下げる場面もあった。
ただ、日経平均株価の下げ渋りで前日のような大幅株安を警戒した円買いはある程度弱まり、ドルは113円台まで値を戻している。


今晩は米国の株式・債券市場が休場となるなか、欧州株の自律反発がある程度期待され、円売りが出やすいようだ。
ドル・円は前日の取引で1円超下げた反動からも、持ち直す展開を予想する。
また、欧州通貨安もドルの回復を支援しよう。
英メイ政権は11日に欧州連合(EU)離脱案の議会承認を目指しているが、議会の離脱強硬派はそれに先手を打って議会侮辱動議を前日に提出し、可決された。
ブレグジットに関する不透明感が強まっているためポンドやユーロは買いづらく、ドル選好地合いが見込まれる。
(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・11月サービス業PMI改定値(予想:53.1、速報値:53.1)
・18:30 英・11月サービス業PMI(予想:52.5、10月:52.2)
・19:00 ユーロ圏・10月小売売上高(前月比予想:+0.2%、9月:0.0%)
・24:00 カナダ中銀が政策金利発表(1.75%に据え置き予想)
・04:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・米国市場休場(ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領死去にともなう国民追悼の日)
※パウエル米FRB議長の議会証言(上下両院合同経済委員会)は中止

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