[東京 4日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 17044.99 -146.26 寄り付き 17071.11 安値/高値 16941.88─17209.56
TOPIX .TOPX 終値 1388.81 -17.46
寄り付き 1392.43
安値/高値 1382.22─1403.86
東証出来高(万株) 312841 東証売買代金(億円 28587.03 )
東京株式市場で日経平均は3日続落した。一時1ドル117円台前半へと進んだ円高が嫌 気され、輸出関連株を中心に売りが先行。国内企業業績に対する懸念も重しとなった。T OPIXは終値で1月28日以来1週間ぶりに1400ポイントを下回った。
業績予想の下方修正を発表したパナソニック 6752.T や日立 6501.T などへの売りが 目立ったほか、円高による業績悪化懸念からトヨタ 7203.T などが軟調に推移。日経平均 は前場に、日銀が追加緩和を決定する前の1月29日の前場引け値1万6953円09銭 を一時下回った。
中国人民銀行が対ドル基準値を元高方向に設定し、上海総合指数 .SSEC や香港ハン セン指数 .HSI などアジア株が上昇すると日本株は下げ幅を縮小。ドル/円 JPY=EBS が 118円台を回復したほか、米原油先物 CLc1 が時間外で堅調に推移したこともリスクオ フの後退につながった。
もっとも日経平均1万7000円以下を打診買いする程度で、積極的には拾いにくい という。松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏は「前日の大幅安に対して リバウンド力が鈍く、投資家心理は冷え込んだまま。一段のドル安/円高も警戒される」 述べた。
個別銘柄では、シャープ 6753.T が大幅高。再建スポンサーの選定で、台湾の鴻海( ホンハイ)精密工業 2317.TW に優先交渉権を与え、ホンハイの傘下に入ることで再建を 目指すことを決めたと伝わったことが材料視された。
東証1部騰落数は、値上がり322銘柄に対し、値下がりが1541銘柄、変わらず が72銘柄だった。
(杉山容俊)