21日の中国本土市場は小幅に値下がり。
主要指標の上海総合指数は、前日比9.42ポイント(0.34%)安の2751.80ポイントと4日ぶりに反落した。
上海A株指数も下落し、9.90ポイント(0.34%)安の2881.80ポイントで取引を終えている。
戻り待ちの売りに押される流れ。
指数は20日まで3日続伸し、5カ月ぶりの高値水準を回復していた。
この日も一時1%超上昇したものの、上海総合指数は心理的節目の2800ポイントを前に失速している(高値は2794.01ポイント)。
米中通商協議に対する期待感は根強いが、結果を見極めたいとするスタンスも漂った。
通商交渉はワシントンで19日に次官級協議が再開。
21日には閣僚級に格上げしたハイレベルな協議が始まる。
両政府は協議の内容を「覚書」としてまとめるほか、両国首脳の会談についても調整する予定だ。
覚書について外電は20日、「技術移転や知的財産権、為替など主要な6つの構造問題で準備している」と関係筋情報として報じている。
業種別では、不動産株の下げが目立つ。
保利地産(600048/SH)が2.1%高、金地集団(600383/SH)が1.8%高で引けた。
資源・素材株、インフラ関連株、医薬株、保険株、消費関連株の一角などもさえない。
半面、ハイテク株は物色される。
金融機関向けセキュリティーソフトの深セン市金証科技(600446/SH)と通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)がそろってストップ高。
光ファイバーケーブル生産の烽火通信科技(600498/SH)が3.1%高と値を上げた。
東方通信は連日で上場来高値を更新している。
空運株、発電株、自動車株、証券株などもしっかり。
外貨建てB株の相場は値上がり。
上海B株指数が0.23ポイント(0.08%)高の286.56ポイント、深センB株指数が5.81ポイント(0.62%)高の943.93ポイントで終了した。
【亜州IR】