[フランクフルト 26日 ロイター] - コンサルティング会社EYは26日、ユーロ圏の銀行融資が高金利を背景に今年から来年にかけて伸び悩むとの見通しを示した。
特にドイツでは融資需要の先細りで銀行融資が大幅に鈍化するという。
EYによると、ユーロ圏の企業・家計向け融資は今年2.1%増、来年1.7%増となる見通し。昨年は14年ぶり高水準の5%増だった。
「景気後退は非常に浅く、短期間で終わると予想されるが、欧州市場は引き続き高インフレと前例のない金利上昇に直面している。その結果、少なくとも今後2年間は融資需要の減少により融資量は厳しい状況になる見通しだ」としている。
ドイツの銀行融資は今年2.8%増、来年0.3%増と、昨年の6.9%増から大幅に鈍化する見通し。
特に低迷が予想されるのは住宅ローンで、今年は1.4%増と昨年の4.9%増からの減速が見込まれている。