[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米プライベートエクイティ(PE)大手KKRが2日発表した第2・四半期決算は、税引き後の分配可能利益が前年同期比9%減少した。市場低迷に伴う取引減少によりポートフォリオ企業や顧客から得る手数料収入が落ち込んだことが響いた。
株主配当に充てる資金を示す分配可能利益(税引き後)は8億4000万ドル。前年同期は9億2550万ドルだった。
税引後の1株当たり分配可能利益は0.95ドルで、市場予想と一致したが前年同期の1.05ドルからは減少した。
資本市場部門の取引手数料は61%減の8460万ドルだった。金利上昇やウクライナ戦争を背景にした市場のボラティリティー拡大で新規株式公開(IPO)案件などが激減した。
PEのポートフォリオは7%、レバレッジド・クレジット・ポートフォリオは6%、それぞれ減少した。インフラファンドは1%減だった。
運用資産は4910億ドルで、前期の4790億ドルから増加した。未使用資金は1150億ドルで横ばいだった。