[キーウ 11日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は11日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談し、同国のEU加盟申請について欧州委の見解が来週末までにまとまるとの見通しを示した。
フォンデアライエン氏がキーウを訪問するのは2月下旬のロシアの侵攻開始以降2回目。共同記者会見で、ゼレンスキー氏との会談によって、ウクライナを加盟候補国として推薦するかについて「来週末までに評価をまとめることができるだろう」と述べた。
EU加盟への道のりは長い。ウクライナを加盟候補国と認定するには加盟国政府の同意が必要。さらに加盟に必要な改革について広範な協議をクリアしなければならない。
フォンデアライエンン氏は、行政改革などで進展が見られるものの課題はなお多いと指摘。
「法の支配を強化する取り組みが多く成されたが、汚職対策などの改革が必要だ」と述べた。
ゼレンスキー大統領は共同会見で「欧州全体がロシアの標的であり、ウクライナはこの侵略の第一段階に過ぎない」とし「ウクライナの加盟申請に対するEUの前向きな対応は、欧州プロジェクトに未来があるかどうかという問いに対する前向きな回答になり得る」と述べた。