福岡市で8日から開催されているG20財務相・中央銀行総裁会議の関連セミナーで、国際通貨基金(IMF)ラガルド専務理事は基調講演し、仮想通貨(暗号資産)について「大手金融機関がコインを作ることは悪くない」と評価した。一方で「プライバシーの問題が台頭してくると金融制度の懸念材料になる」と指摘した。
ラガルド専務理事は冒頭に「アジアはデジタル決済や認証システムが主流になっている初めての地域」と評価。しかし、消費者保護やプライバシー保護の問題が表面化しているとし、投資家が安心と思える情報を与えられるのかを考えていかなければいけないとした。