■業績見通し
2019年3月期の業績予想について芙蓉総合リース (T:8424)は、売上高を前期比1.7%増の6,000億円、営業利益を同4.3%増の340億円、経常利益を同6.5%増の375億円、親会社株主に帰属する当期純利益を同4.8%増の230億円と増収増益を見込んでいる。
アクリーティブ連結効果の一巡により、業績の伸び率は前期よりも緩やかになるが、引き続き、好調な「不動産」及び「航空機」を中心とした営業資産残高の積み上げが業績の伸びをけん引する想定である。
弊社でも、営業資産残高が、大型案件による一時的な影響を考慮しても大きく積み上がっていることや、各戦略分野も順調に進展していることから、同社の業績予想の達成は十分に可能であると見ている。
引き続き、各戦略分野の進捗やROA改善に向けた道筋に注目していきたい。
■芙蓉総合リース (T:8424)の業界環境
リース事業協会の調査によれば、2017年度のリース取扱高は前期比2.9%減の4兆8,758億円と2期連続でマイナスとなった。
過去の市場環境を振り返ると、リーマンショック後の設備投資削減の影響で、国内リース市場は縮小傾向が続いてきた。
その後、政府による設備投資促進策も追い風となり、景気回復と設備投資の増加を受け緩やかながら回復基調で推移してきたが、足元では先行きの不透明感やリース利用意欲の鈍さから、弱含みの状況が見られる。
一方、競合状況については、独立系や銀行系、メーカー系などを中心として上場会社が10社存在するなど競合は厳しい。
営業資産残高で見ると、オリックス (T:8591)、三菱UFJリース (T:8593)、三井住友ファイナンス&リース(株)、東京センチュリー (T:8439)、日立キャピタル (T:8586)が上位にランキングされており、同社は業界6位となっているが、伸び率では上位の中でも高い水準にある。
なお銀行系については、銀行再編に伴う合併によって規模を拡大してきた経緯がある。
最近の上位顔ぶれには大きな変動はない。
また、マイナス金利政策の影響等により、銀行本体の参入による競合の激化も見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
2019年3月期の業績予想について芙蓉総合リース (T:8424)は、売上高を前期比1.7%増の6,000億円、営業利益を同4.3%増の340億円、経常利益を同6.5%増の375億円、親会社株主に帰属する当期純利益を同4.8%増の230億円と増収増益を見込んでいる。
アクリーティブ連結効果の一巡により、業績の伸び率は前期よりも緩やかになるが、引き続き、好調な「不動産」及び「航空機」を中心とした営業資産残高の積み上げが業績の伸びをけん引する想定である。
弊社でも、営業資産残高が、大型案件による一時的な影響を考慮しても大きく積み上がっていることや、各戦略分野も順調に進展していることから、同社の業績予想の達成は十分に可能であると見ている。
引き続き、各戦略分野の進捗やROA改善に向けた道筋に注目していきたい。
■芙蓉総合リース (T:8424)の業界環境
リース事業協会の調査によれば、2017年度のリース取扱高は前期比2.9%減の4兆8,758億円と2期連続でマイナスとなった。
過去の市場環境を振り返ると、リーマンショック後の設備投資削減の影響で、国内リース市場は縮小傾向が続いてきた。
その後、政府による設備投資促進策も追い風となり、景気回復と設備投資の増加を受け緩やかながら回復基調で推移してきたが、足元では先行きの不透明感やリース利用意欲の鈍さから、弱含みの状況が見られる。
一方、競合状況については、独立系や銀行系、メーカー系などを中心として上場会社が10社存在するなど競合は厳しい。
営業資産残高で見ると、オリックス (T:8591)、三菱UFJリース (T:8593)、三井住友ファイナンス&リース(株)、東京センチュリー (T:8439)、日立キャピタル (T:8586)が上位にランキングされており、同社は業界6位となっているが、伸び率では上位の中でも高い水準にある。
なお銀行系については、銀行再編に伴う合併によって規模を拡大してきた経緯がある。
最近の上位顔ぶれには大きな変動はない。
また、マイナス金利政策の影響等により、銀行本体の参入による競合の激化も見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)