[25日 ロイター] - 米カジュアル衣料品大手ギャップが25日発表した第2・四半期(5─7月)決算は、予想外の黒字となった。スーツやドレス、スカートを販売する「バナナ・リパブリック」の売り上げ増が寄与した。
ただ、在庫の増加や傘下ブランド「オールドネイビー」の販売不振を受け、2022年の通期見通しを撤回した。5月時点では、調整後1株利益で0.30─0.60ドル、売上高で1桁台前半から半ばの減少を見込んでいた。
バナナ・リパブリックの売上高は第2・四半期に9%増加。外出や出社の機会が増えるに伴い、カジュアルな服装よりもスーツやドレス、スカートが好まれるようになり、同ブランドが得意とする手頃な価格の高級品への需要が堅調を維持した。
ギャップの調整後1株損益は0.18ドルの黒字。情報会社リフィニティブがまとめたアナリスト予想は0.05ドルの赤字だった。
全体の売上高は38億6000万ドルと市場予想の38億2000万ドルを上回った。オールドネイビーの13%減収が重しとなったものの、バナナ・リパブリックの伸びに支援された。
同社は燃料価格の高騰が落ち着き、必需品以外への支出が増えたことから7月と8月にかけて売り上げが改善したと明らかにした。
第2・四半期末の在庫は前年同期比37%増加。在庫減損費用として5800万ドルを計上した。ただ、来年にかけて在庫の減少を見込んでいる。
株価は引け後の時間外取引で6%上昇した。