■NY株式:ダウは14ドル安、投資家心理が改善するも利益確定の売り優勢
NYダウ ナスダック
終値 :18529.29 終値 :5213.14
前日比:-14.24 前日比:-7.98
始値 :18540.65 始値 :5223.54
高値 :18569.31 高値 :5228.40
安値 :18502.03 安値 :5202.18
8日の米国株式相場は下落。
ダウ平均は14.24ドル安の18529.29、ナスダックは7.98ポイント安の5213.14で取引を終了した。
先週の雇用統計が引き続き好感され、アジア・欧州株がほぼ全面高となり買いが先行。
その後は株価上昇を受けて利益確定の売りが広がり、下落に転じた。
原油相場は大きく上昇したものの、相場への影響は限定的だった。
セクター別では、エネルギーやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーや消費者・サービスが下落した。
製薬のアラガン(AGN)は通期の売上高見通しが予想を下振れ、下落。
電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は7-9月期にバッテリー工場「ギガファクトリー」の建設費用などで11億ドルが必要になるとの見方を示し、軟調推移。
小売最大手のウォルマート(WMT)はネット通販の新興企業ジェット・ドット・コムと33億ドルで買収合意し、売られた。
一方で、原油相場の上昇を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が堅調推移となった。
7月に著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは、1.95億ドルを支払い、債務不履行に対する保証を提供する金融派生商品「クレジット・デフォルト・スワップ」のポジションを解消していたことが明らかとなった。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米7月LMCI改善で年内利上げを織り込むドル買い
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、102円66銭まで上昇したのち、102円36銭へ反落し、102円45銭で引けた。
先週米労働省が発表した米7月雇用統計に続き、米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した7月労働市場情勢指数(LMCI)も予想以上の改善を示したため年内の利上げを織り込むドル買いが一段と強まった。
その後、株式相場が下落に転じたことに連れたリスク回避の円買いが観測されており、ドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは、1.1088ドルから1.1072ドルへ下落し1.1083ドルで引けた。
欧米金利差の拡大観測に伴うユーロ売り、ドル買いが継続。
ユーロ・円は、113円76銭へ上昇後、113円45銭へ下落した。
ポンド・ドルは、1.3060ドルから1.3028ドルへ下落した。
英米金利差の拡大観測に伴うポンド売り、ドル買いが優勢となった。
ドル・スイスは、0.9814フランから0.9842フランへ上昇した。
■NY原油:反発で43.02ドル、OPECが9月に非公式会合を開催
NY原油は反発(NYMEX原油9月限終値:43.02↑1.22)。
石油輸出機構(OPEC)が9月に非公式会合を開催すると発表した。
原油需給を引き締めるために、増産凍結など生産目標に関する議論を実施するもよう。
また、サダOPEC議長は、足元の弱気相場は長く続かないとの見解も示している。
こうした内容を受けて、需給バランスの引き締めへの思惑から買戻し優勢の展開となった。
日足チャートでは、200日移動平均線レベルでの攻防を迎えている。
心理的な節目である40ドルを一時割り込んだが、膨らんでいた売りポジションの巻き戻しが進んでいる様子。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.13ドル +0.08ドル(+0.53%)
モルガン・スタンレー(MS) 29.12ドル +0.11ドル(+0.38%)
ゴールドマン・サックス(GS)162.83ドル +0.74ドル(+0.46%)
インテル(INTC) 35.04ドル +0.06ドル(+0.17%)
アップル(AAPL) 108.37ドル +0.89ドル(+0.83%)
アルファベット(GOOG) 805.23ドル -1.70ドル(-0.21%)
フェイスブック(FB) 125.26ドル +0.11ドル(+0.09%)
キャタピラー(CAT) 83.44ドル +0.88ドル(+1.07%)
アルコア(AA) 10.45ドル -0.05ドル(-0.48%)
ウォルマート(WMT) 73.34ドル -0.42ドル(-0.57%)
スプリント(S) 6.22ドル +0.05ドル(+0.81%)