Shinichi Uchida
[東京 10日 ロイター] - 河野太郎行政改革担当相は10日の衆院内閣委員会で、「同一企業のトップに何代にもわたって国家公務員OBが就くことは好ましくない」との見解を示した。経済産業省OBのトップ就任が続いているINPEXと石油資源開発の人事を問題視し、その旨を経産省に伝えたことを明らかにした。本庄知史委員(立憲)の質問に答えた。
河野行革相は、東証プライム市場上場の約1800社について国家公務員OBの代表取締役社長への就任状況を確認したところ、INPEXと石油資源開発では20年以上にわたって経産省OBが連続して就任しているとの報告を受けたと説明。再就職などの規制ルールに違反するものでなく、企業判断のもとでの選任と承知しているとも述べた。
その上で河野氏は、両社は経産相(政府)が筆頭株主となっているため、「株主として政府がある面、判断ができる」と語った。