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日経平均は小幅反発、個人主体の資金は中小型株へのシフトが続く

発行済 2017-05-29 12:20
更新済 2017-05-29 12:33
日経平均は小幅反発、個人主体の資金は中小型株へのシフトが続く
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 日経平均は小幅に反発。
30.72円高の19717.56円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えた。
週末の米国市場はまちまちだったが、原油相場の反発もあり、日経平均は週末の下落に対する自律反発となった。
ただし、週明けの米国市場がメモリアルデーの祝日で休場となることもあり、海外勢のフローが限られるなか、こう着感の強い相場展開が続いている。


 セクターではその他製品、サービス、食料品、小売、空運、化学、水産農林がしっかり。
一方で、鉄鋼、鉱業、海運、その他金融、非鉄金属、不動産、保険が小安く推移している。
売買代金上位では、任天堂 (T:7974)、東芝 (T:6502)、三菱UFJ (T:8306)、ソニー (T:6758)、REMIX {{|0:}}、エムアップ (T:3661)、Vテク (T:7717)、エイチ・アイ・エス (T:9603)、JT (T:2914)が堅調。
半面、ソフトバンクG (T:9984)が冴えない。


 日経平均は5日線を挟んでのこう着をみせているが、海外勢のフローが限られるなかでは、底堅さが意識される。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、信越化 (T:4063)、京セラ (T:6971)が堅調。
一方で、ソフトバンクG (T:9984)が弱い値動きとなり、上値の重しになっている。
米国、英国、中国が休場となるなか、後場もこう着感の強い相場展開が続きそうである。


 その中で、個人主体の資金は中小型株へのシフトが続いており、業績やテーマ株物色が活発である。
決算以降、強いトレンドが続いている銘柄もあり、短期的な過熱感も警戒されやすい。
良好な需給状況のなかで弱気になる必要はないものの、資金の逃げ足の速さが強まりやすく、やや慎重姿勢が必要といったところ。
相対的に出遅れている銘柄やテーマ株での水準訂正を狙った流れが意識されてきそうだ。

(村瀬智一)

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