[ベルリン 4日 ロイター] - ドイツの半導体大手インフィニオン (DE:IFXGn)が発表した第3・四半期(4-6月)決算は純損益が赤字となった。米同業サイプレス・セミコンダクターの買収(100億ドル規模)が4月中旬に完了したことが影響した。
純損失は1億2800万ユーロ(1億5100万ドル)。前四半期は1億7800万ユーロの黒字。アナリスト予想は収支トントンだった。
同社は5月、今年度(9月30日まで)の売上高が5%減少するとの見通しを示した。新型コロナウイルスの流行で自動車業界が低迷していることが背景。同社の売上高の40%は自動車業界向けの製品。
ラインハルト・プロス最高経営責任者(CEO)は「当社のターゲットとしている市場に、新型コロナが引き続き多大な影響を及ぼしており、多くの製品分野で需要が低迷している」と表明。ただ「特に大きな打撃を受けていた自動車産業には具体的な回復の兆しが見られつつある」と述べた。
売上高は前四半期比9%増の21億7400万ユーロ。経営陣が営業利益率の指標として重視する事業部合計利益は20%減の2億2000万ユーロ。事業部合計利益率は10.1%だった。
同社は第4・四半期(7-9月)の売上高を23億ー26億ユーロと予想。サイプレスが初めて完全に統合される四半期となる。事業部合計利益率の予想は中間値で14%。
2020年度の売上高予想は85億ユーロ前後、事業部合計利益率の予想は13%。 OLJPTEC Reuters Japan Online Report Technology News 20200804T083029+0000