[サンフランシスコ 7日 ロイター] - 米アップルの元社員が7日に労働規制当局の全米労働関係委員会に提出した申立書で、同社が従業員によるビジネスチャットアプリ「スラック」の利用を制限し、従業員が自由に発言したり組合を結成する機会を狭めたと主張した。
元従業員のJanneke Parrish氏が提出した申立書によると、アップルは10月25日にスラック利用を制限するルールを導入。憲法で保証された従業員の言論を「監視する」ような印象を受ける内容だったという。ロイターが申立書を確認した。
アップルの広報担当者はコメントを控えた。
申立書によると、アップルは、従業員がスラックで新たなチャットチャンネルを開くためには管理職に知らせ、承認を得る必要があると規定。職場に関する懸念を投稿する場合は上司あるいは社員サポート部門に直接送る必要があるとのルールも定めたという。
同従業員は、「物言う社員」として主導的な役割を果たした後、10月に解雇されたと説明している。