[ブリュッセル 24日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のレインデルス委員(司法担当)は24日、米ツイッターがベルギーの首都ブリュッセルの拠点を閉鎖したことや従業員数千人を解雇したことを受け、違法コンテンツに関するEUの新規則を順守できるかどうかについて懸念を示した。
欧州委当局者によると、レインデルス氏はアイルランドの首都ダブリンにあるツイッターの欧州本部で同社の代表者らと会談し、説明を求めたという。
同当局者は匿名を条件にロイターに対し「ツイッターの代表者らはEU規則を完全に順守する決意を再確認した。レインデルス委員はこれに留意し、その決意を具体的な行動に移すよう求めた」と明かした。
EUでは巨大IT(情報技術)企業にプラットフォーム上の違法コンテンツの取り締まり強化を求める「デジタルサービス法(DSA)」が2024年2月から適用される。違反した企業は世界全体の売上高の最大6%の罰金を科される。
ツイッターは10月に米実業家イーロン・マスク氏が買収して以降、経営幹部解任や大幅な人員削減を実施している。
ブリュッセル拠点は当初6人の従業員で構成され、欧州委と政策や規制に関して連絡を取り合っていたが、関係筋によると、最後に残っていた2人が退社したという。