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東京外為市場・正午=ドル90円前半、リスク回避でドル/円・クロス円とも上値が抑えられる

発行済 2010-02-03 12:32

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   90.34/38  1.3957/60  126.10/16

午前9時現在 90.44/46  1.3973/77  126.36/42

NY17時現在 90.36/40  1.3959/63  126.17/22

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 [東京 3日 ロイター]正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ

変らずの90円前半。朝方は、海外市場で原油や金などの商品価格が続伸したことを受け

「リスク回避の後退」の流れになりかかったが、ギリシャの財政問題の深刻さを伝える報

道や、スペインの不動産セクターの流動性問題に関する報道など「リスク回避を増幅」さ

せる材料に事欠かず、ドル/円、クロス円とも上値が抑えられた。

 

 金融市場ではギリシャの財政再建計画に対する欧州委の評価に注目が集まっているが、

欧州委のバローゾ委員長は声明で「欧州委は計画を評価した。想定されている財政赤字の

削減は実行可能だが、リスクはある」と指摘し、欧州委はギリシャの財政再建計画を3日

に承認する見通しとなった。ギリシャは2012年末までに財政赤字を欧州連合(EU)

が上限とする国内総生産(GDP)比3%以内まで圧縮する方針を示している。

 

 為替市場では「リスク志向とリスク回避の間の綱引きとなっているが、ややリスク回避

が優勢」(証券会社)との声や、「積極的なリスクオンにはなりにくい」(外為アナリス

ト)との指摘が引き続き聞かれた。結果的にドルは90.30―90.56円のレンジ、

ユーロ/円も125.97―126.53円の狭いレンジ内の取引となった。

 週末に1月の米雇用統計を控えた市場では、一部の実需筋が外貨売り/円買いオーダー

を急ぎ、実需筋の売りでドル/円、クロス円の下押し材料になったという。さらに

「91円にはオプション関連のバリアーとストライクが両方ある」(同)とされ、

ドル/円の上値余地が限定された。

    

 <リスク・ファクター>

 為替市場では、格付け会社フィッチ・レーティングスが前日、中国の商業銀行2行を格

下げしたことが改めて話題となっているほか、スペインのモーゲージ協会理事が同国の不

動産セクターは事実上倒産している、との見解を示したとの報道が広まり、話題となった。

 さらに、英テレグラフ紙が電子版で、ギリシャの隠れ負債問題で、同国債券市場は売り

圧力が増幅するとの分析記事を報じ、話題を呼んだ。

 

 他方、市場は、最近反発に転じた原油や金価格の上昇トレンドが持続するか否かに関心

を寄せている。

 「コモディティー高が続きそうな気配なので、ドルは上値が重い展開になりそうだ。基

本的には90円を中心に、1、2円の上下レンジとなろう」(信託銀行)という。

 金現物は午後零時12分現在で、1オンス=1113.12/1113.92

ドルの気配。原油先物は、前日米製造業景況感の大幅改善をきっかけとした需要拡

大観測に支援され大幅続伸した。午後零時13分現在で、1バレル=76.89ドルと

前日比で若干低下している。

 前日の海外市場では、商品高も手伝って、リスク回避ムードがやや後退し、比較的リス

クの高い通貨が買い戻されたほか、ユーロが緩やかに反発した。国際機関によるユーロ買

いの観測もあったとされ、ユーロの底堅さを裏付けた。

 オランダのボス財務相は2日、ギリシャは欧州全体に「連鎖反応」を引き起こさないた

めに、公的債務問題の解決策を策定する必要があるとの考えを示した。 同財務相は「ギ

リシャが問題を解決しなければ、市場は次に(財務状態が)弱い国に注目する。すでにこ

うした動きは出ている。ポルトガル、次はアイルランド、その次はスペインだ。こうして

連鎖反応が広まっていく」と述べた。 その上で、ギリシャは自力で解決策を策定すると

確信していると述べた。

10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回り格差が2日、前

日清算値から約17ベーシスポイント(bp)拡大し、4月以来の高水準となる132b

pをつけた。 ポルトガルの財政赤字削減をめぐる動きを見極める展開となった。

 

 (ロイター 森佳子記者)

(yoshiko.mori@thomsonreuters.com;03-6441-1877;ロイターメッ

セージング:yoshiko.mori.reuters.com@reuters.net)

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