[ワシントン 12日 ロイター] - 2020年米大統領選の民主党候補指名を目指すエリザベス・ウォーレン上院議員は12日、石油大手エクソンモービル (N:XOM)が気候変動について不適切な情報提供を行ったとされる疑惑を踏まえて、企業の情報提供を巡る偽装を罰する新たな法律を提案した。大統領選に勝てば導入を目指す考え。
提案はオンラインパブリッシングウェブサイトのミディアムで公表した。企業や経営幹部が不適切だと知りながら米当局に誤った情報を提供すれば刑事責任を問われ、最大25万ドルの罰金か禁錮刑を科すとしている。
ウォーレン氏は企業の調査報告について「誤りがあっても、誠実にまとめた結果が後から間違いだったと分かったり、あるいは真剣な意見の相違があっても、誰も責任を問われることはない」とした上で、企業が政府から事実を隠蔽するために当局を間違った方向に誘導するなら刑事責任を問われると説明した。
エクソンの広報担当者は、同社は40年近くにわたり政府や研究機関と協力して気候に関する調査を支えており、この重大な社会的課題への取り組みを支え続ける覚悟だと述べた。