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中国が台湾に警告、与党副総統候補の独立志向発言受け

発行済 2019-11-21 17:43
更新済 2019-11-21 17:46
中国が台湾に警告、与党副総統候補の独立志向発言受け

[台北 21日 ロイター] - 中国政府は21日、来年の台湾総統選挙の蔡英文総統の副総統候補が独立を志向していると述べたことについて、台湾は自ら「災難」を招いていると警告した。

蔡総統は17日、頼清徳・前行政院長を総統選の副総統候補とした。与党・民主進歩党(民進党)は台湾の正式な独立を標榜しているが、蔡総統は中国との現状の状況の変更は考えていないとの立場。

頼氏は行政院長(首相)だった昨年4月、立法院(議会)で、自らを「台湾独立のために働く者」と称し、台湾は主権を持つ独立した国という見解を示した。

これに対し、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は、2005年に台湾で制定された反分裂国家法に基づき頼氏を訴追すべく、中国は同氏の国際逮捕令状を出すべきだと主張した。

頼氏は18日、フェイスブックで再び自身を「台湾独立のために現実的に働く者」と称し、台湾はすでに中華民国という独立した国家であり、中国本土に「付属」していないと述べた。

頼氏の発言について、中国国務院の台湾事務弁公室は、台湾海峡の両岸は一つの中国に属し、中国の「再統一」はいかなる勢力も止めることはできないと主張。

「『台湾独立』には将来性がなく、台湾に深刻な災難をもたらすだけだ。台湾の同胞を含む、すべての中国国民が確実に反対することになる」と述べた。

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