[プレトリア 21日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(中央銀行)は21日、主要政策金利であるレポレートを6.50%に据え置くことを決定した。
ハニャホ中銀総裁は記者会見で、政策委員3人が金利据え置きに賛成した一方、2人が25ベーシスポイント(bp)の利下げを主張したと述べた。
中銀はインフレ率を目標レンジ(3─6%)の中央値近辺に維持することに注力しているが、前日発表された南アの消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比3.7%で、9月の4.1%から鈍化し、2011年2月以来の低い伸びとなった。
先週のロイター調査によると、エコノミスト28人のうち21人が据え置きを予想。ただ、7人は25ベーシスポイント(bp)の利下げを見込んでいた。
総裁は「インフレ見通しに対する全体的なリスクは均衡を保っているとみているが、インフレリスクに関する不確実性は極めて高い」とし、リスク要因として予測不能な天候、食品価格や公共料金、不安定な為替などを挙げた。
また「不確実性が持続する現在の環境下では、今後の政策決定は引き続き経済指標に大きく依存する」とした。
中銀は今年の経済成長率見通しを0.6%から0.5%に引き下げたほか、20年および21年の成長率見通しもそれぞれ1.4%、1.7%に下方修正。景況感は依然として弱く、大半のセクターで長期的な脆弱性が深刻な懸念だとした。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191121T173421+0000