[マドリード 10日 ロイター] - 2020年の米大統領選で民主党候補の指名争いに出馬表明したブルームバーグ前ニューヨーク市長は10日、気候変動対策への世界的な取り組みにおいて米国は中国との関係を改善する必要があるとの認識を示した。気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)でのスピーチで述べた。
トランプ米大統領はパリ協定の離脱手続きを始めているが、COP25には、パリ協定を支持し、ブルームバーグ氏が資金支援を行っている米国の州や都市、企業などが参加した。
ブルームバーグ氏は会場で記者団に「中国が解決に取り組まない限り、この問題は解決しない」との見方を示した。
また、オバマ前政権下で国務長官を務めたジョン・ケリー氏は、温暖化対策では目標が達成できておらず重大な局面にあるとし、米国の指導力が欠けていることが一因だとしてトランプ政権を批判。「大人のように振る舞うという責任がG20に大きくのしかかっている」と指摘した。